夢中を見つけるための質問

20~30代のサラリーマンが、自分の「夢中になれること」(興味・情熱・内発的動機)を発見するための対話形式の質問リストです。Will(やりたいこと)・Can(できること)・Must(求められること)のフレームワークに沿ってステップを踏み、さらに性格や環境要因も考慮しながら、自分の軸となる情熱を探っていきます。各ステップでいくつかの問いかけを行い、ユーザー自身の言葉で自由に答えてもらいます。読み手が実際にインタビューを受けている対話のつもりで進めてください。

ステップ1: Will – 「やりたいこと」を探る質問

このステップでは、あなたの興味関心や内発的動機(=Will)に迫ります。過去に熱中できたことや楽しかった経験を振り返り、**「何に夢中になれるのか」**のヒントを探っていきましょう。

  • まず、過去を振り返ってみましょう。時間を忘れるほど何かに没頭した経験はありますか?それはどんな活動で、なぜそんなに夢中になれたのでしょうか?(こうした「フロー状態」は、好きな活動や意義を感じる場面で起こりやすいとされています)

  • 子供の頃や学生時代に、周りを忘れて何時間でも熱中できた遊びや趣味は何でしたか?もし一日中好きなことをして過ごせるとしたら、幼い頃のあなたは何をしていたと思いますか?(幼少期に夢中になったことには、今でも心が躍る「原点」が隠れているかもしれません)

  •  これまでの人生で「この瞬間は本当に楽しかった」「大きな達成感を得られた」と感じた出来事は何でしょうか?どんな活動で、何があなたにその充実感を与えましたか?

  •  最近、「もっと時間があればずっとやっていたい」と思うような趣味や活動はありますか?普段、つい多くの時間やお金を費やしてしまっていることがあれば教えてください(人は自分にとって意義のあることに時間やお金をかける傾向があります)

  • 人と話していて、つい熱が入ってしまう話題や「このテーマならいくらでも語ってしまう」と感じるトピックはありますか?また、「それについてなら誰かに教えたい」と思うテーマは何でしょうか?(こうしたテーマは往々にして、自分が心から大切にしている価値観に関連しています)

  • もし時間・お金・年齢などに一切制約がなかったとしたら、本当はどんなことをしてみたいですか?どんな夢や計画に挑戦してみたいと思いますか?(現実的な制約を取り払って想像することで、あなたの「心からやりたいこと」が浮かび上がってくることがあります)

  •  逆に、「これは絶対にやりたくない」「自分には向かない」と思う仕事の内容や働き方は何かありますか?避けたいことをあえて挙げるとしたら何でしょう?(「やりたくないこと」を明確にすることで、自分の価値観や本当にやりたいことの輪郭がはっきりしてきます)

ステップ2: Can – 「できること」を棚卸しする質問

このステップでは、あなたの強みやスキル(=Can)を洗い出します。得意なことや周囲から評価された経験を振り返り、「何が自分の武器になりうるか」を確認しましょう。

  •  今度はあなた自身の強みについてお聞きします。これまでの仕事や生活の中で、「これは自分が得意だ」と自信を持てることは何ですか?周囲の人よりうまくやれると感じるスキルや才能があれば教えてください(自分のスキルや知識を明確にすると、どんなことに時間やリソースを注いできたか、またどんなタスクなら自信を持って意欲的に取り組めるかが見えてきます)

  •  今までに達成したことで「我ながらよくやった!」と誇らしく思えるものは何でしょうか?それはどんな成果で、そこに至るまでにあなたのどんな能力や努力が生かされたと思いますか?

  • 上司や同僚、友人や家族などから「あなたはここがすごいね」「〇〇が上手だね」と褒められた経験はありますか?それは具体的にどんなことで評価されたのでしょうか?(過去に自分が関わって成果が出たことや、誰かに褒められたことを思い出すことで、自分の「できること」の棚卸しに役立ちます)

  • あなたが現在持っている資格や専門知識、スキルのうち、日々の仕事で活かせているものは何ですか?また、その中で「これは自分の武器になっている」と感じるものはありますか?

ステップ3: Must – 「求められること」を整理する質問

このステップでは、あなたが置かれている現実的な役割や義務(=Must)を洗い出します。仕事や生活で外せない責任を明らかにし、先ほどまでのWillやCanとのバランスを見つめます。

  •  現在あなたが果たすべき責任や、周囲から期待されている役割にはどんなものがありますか?たとえば、仕事で課せられている目標や任されている業務、家庭での役割などがあれば教えてください(今の職場や組織から期待されていることを整理するのがMustの視点です)

  •  挙げていただいた「やるべきこと」の中で、比較的好きだったり得意だと感じるものはありますか?逆に、苦手だけれど責任上やらざるを得ないことは何でしょうか?

  •  現在の職場環境について伺います。あなたの仕事にはどの程度裁量がありますか?自分のアイデアでプロジェクトを動かす余地がありますか、それとも決められた業務をこなすことが主でしょうか?(自由度の高さや職場の風土も、情熱を活かせるかに影響しますよね。)

  • お仕事やプライベートの忙しさはいかがでしょうか?平日は仕事で手一杯なのか、週末や勤務後に自由に使える時間はどのくらいありますか?十分な余暇時間は確保できていますか?

  •  あなた自身の性格傾向についても少しお聞かせください。人と関わっている時と一人で集中している時では、どちらの方がエネルギッシュになりますか?新しいチャレンジやリスクにワクワクするタイプでしょうか、それとも安定した環境でこそ力を発揮できるタイプでしょうか?

(※上記の質問では、あなたの置かれた状況や性格を整理することで、「情熱を現実に活かす方法」を考える土台を作ります。例えば自由に使える時間が少なければ小さく始める工夫が必要になるかもしれませんし、リスクが苦手なタイプなら情熱の追求方法も段階的に計画する方が良いかもしれません。)

ステップ4: 発見した要素の重なりを絞り込む質問

最後のステップでは、ここまでに引き出したWill・Can・Mustの要素とあなた自身の状況を照らし合わせ、情熱を注げる可能性のある領域を絞り込んでいきます。3つの輪がどこで交わるのかを探り、具体的な方向性を見定めましょう。

  • ここまで挙げていただいた「やりたいこと・できること・求められること」を一覧で見渡してみましょう。これらの中で重なり合いそうな部分は見つかりますか?たとえば、「これは自分がやりたいし得意でもあり、しかも周囲から求められてもいる」と感じる分野や活動があれば教えてください(3つの要素が大きく交わる領域ほど、仕事のやりがいや満足度が高まる理想的な状態に近づくと言われます)

  • 挙がった候補が複数ある場合、今のあなたにとって一番ワクワクするものはどれでしょうか?その中で「これなら今後のキャリアや人生で夢中になれるかもしれない」と思うものを一つ選ぶとしたら何になりますか?

  • では、最後の質問です。その見つかったアイデアや領域に対して、最初の一歩としてどんな行動を起こしてみましょうか?小さなことでも構いません。この週末に試してみたいことや、今日から始められることがあればぜひ教えてください。実際に少し踏み出してみることで、自分の情熱に対する確信がさらに深まるはずです。

以上の質問を通じて、自分のWill(やりたいこと)・Can(できること)・Must(求められること)を整理し、さらに性格や環境も踏まえて考えることで、あなたが本当に夢中になれるものが見えてくるでしょう。

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この記事を書いた人 Wrote this article

パト

30代サラリーマンの「ぱと」と申します。 日系大手メーカーや外資系企業を経て、現在はブログでおすすめの本や、人生の哲学などを発信していきます。 よろしくお願いいたします。

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